仕事を続けられる訳

今日最初の利用者A様は、この頃軽度の物忘れが出てみえます。今日も買い物のために伺うと、財布がないと大慌ての最中でした。

ゆっくりと昨日からの行動をお聞きして、シルバーカーの座面の収納に入れた手提げカバンの中から財布を見つけ出しました。
A様のお宅にはもう3年ほど通っておりますので、私が伺わない日には近所のコンビニに行かれることなど、日々の生活パターンも大体把握しておりますし、歩行のおぼつかないA様がシルバーカーを使われることもよく知っておりました。

財布を探し出して、A様が大喜びなさったことも嬉しいことでしたが、継続してお世話する中で、信頼関係が築けていると実感できることがとても嬉しく、この仕事を続けていける原動力となっています。

また、ご老人は生きる知恵の宝庫でもあって、思いがけない料理のコツや掃除の早業など教えていただくことも多いです。
私は自分自身も料理が好きなのですが、山菜のアク抜きの方法ですとか、ご飯をすごく早く炊き上げる方法ですとか、この仕事についてから随分色々なことを教えていただきました。

何より、この仕事はありがとうという言葉を頻繁にかけてもらえる仕事です。あなたが頼りよ、次もお願いね、そんな言葉にどれだけ励まされ、支えられていることでしょう。
私が役に立てると実感することは本当に幸福なことです。

また、役に立ちたいと思うことによって、不思議なことに風邪もひきにくくなって、仕事をはじめる前より健康になったような気がします。